年末も近づき忘年会などが増えてくる時期ですね!せっかくなら、お酒をたくさん飲んで楽しみたいけど、二日酔いになるのが怖い…。そんな人のために、良く言われている酔わない飲み方、二日酔いにならない飲み方が、ウソかホントかをご案内(^^)
Q1.すきっ腹で飲むと酔いやすい?
Ans.ホント~
空腹時にお酒を飲むと、消化される“食物”が胃にないため、アルコールは胃を素通りしてほとんどが小腸に流れ込んでいき、アルコールの吸収が早くなってしまうんです。そのために、空腹でお酒を飲むと、酔いやすいというわけなんです。飲んだお酒がアルコール度数の高かったり、濃いものなら、なおさら急激に血中のアルコール濃度は高くなり、酔いやすくなるというわけです。
ちゃんと、食べながらお酒は飲むようにしましょう~(^^)
Q2.定番の枝豆は酔い防止にもなる?
Ans.ホント~
ビールのおつまみの定番と言えば枝豆。肝臓の機能がしっかり働くには十分なタンパク質が必要なんですが、枝豆=大豆は“畑のお肉”と言われるほどタンパク質が豊富な食材で、枝豆100gに対して10g強がタンパク質なんです。
また、そのほかにタンパク質が豊富な焼き鳥などの肉類、刺し身などの魚、卵料理もお薦めです。
魚介類では、タコ、イカ、ホタテ、シジミには、タンパク質も含まれるほか、タウリンが豊富に含まれており、胆汁の分泌を促したり、アルコールの代謝に必要な酵素の作用を助けたり、肝細胞の再生を促進する作用があり、お酒を飲む人は、是非、食べておいて欲しい食材です。
Q3.水を飲みながらお酒を飲めば悪酔いしにくい?
Ans.ホント~
お酒を飲むと、トイレがちかくなりますよね?トイレに頻繁に行き、尿がたくさん出るために脱水状態になりやすくなります。そして脱水症状気味になり、頭痛やめまいなどの原因になります。これを防ぐためにも、飲酒時には十分な水分補給が大切なんです!
特に、アルコール度数が高いお酒の場合、血液中のアルコール濃度が急激に上昇しますので、肝臓の負担が大きくなるため、水を一緒に必ず飲むようにしてください。
飲んでいて、自分が脱水気味なのか・・・なかなかわかりにくいですよね(^^;;
脱水気味の目安としては、頭痛がしてきた、または、トイレに行ったときに、おしっこの色が濃くなる。それが脱水の目安です。
お酒を飲む時は、お酒と同量の水を一緒に飲みましょう(^^)
Q4.ちゃんぽんすると二日酔いになる?
Ans.ウソですぅ~
よく、「昨日はちゃんぽんして飲んだから今日は二日酔いだぁ~」とか聞きますよね(^^;;
でも、ちゃんぽんと二日酔いは関係ないんです!
二日酔いの大きな要因は、自分の肝臓のアルコール処理能力を超えてお酒を飲んだかどうかなんです。何種類のお酒を飲もうと、自分の肝臓のアルコール処理能力を超えてなければ、基本的には二日酔いにはならないんです。
でも、ちゃんぽんすると、必ず二日酔いになるもん!!って思いますよね。
それは、ちゃんぽんの際に、お酒の種類を変えたり味を変えたりするとおいしく感じちゃいますよね?(^^)
それで、ついついお酒が進み普段よりアルコールの摂取量が多くなり、自分がどれだけ飲んだのかわからなくなり、自分の肝臓のアルコール処理能力を超えてしまっているんです。
それと、飲むピッチが早い人は血液中のアルコール濃度が上昇しやすく、酔いやすいんです。
いろいろなお酒を楽しみたいときには、ゆっくりと飲むように心がけ、自分がどれだけ飲んだかを覚えておくことが大切です。
Q5.飲酒後の発汗でアルコールが抜ける?
Ans.ウソですぅ~
「お酒を飲んだ後に、サウナや風呂に入って汗をかくと、発汗作用でアルコールが抜けてスッキリする!」って聞く事ありますよね?
これは大きな間違いです。命にも係わってきちゃいます。
飲酒後のサウナや入浴は、発汗によりさらに体の脱水を進め、かえって血中のアルコール濃度を高めることにもなり、血流が乱れて気分が悪くなったり、脱水が脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こす原因にもなりかねないので絶対にやめてください。
Q6.月経中、女性は酔いやすい?
酔いやすさってのは、その日の体調によっても大きく左右されます。その一つが、女性の月経周期です。一般に、排卵後から月経中にかけては、体全般の機能が低下しがで、アルコールを代謝する力も弱くなるので、いつもと同じ量を飲んでも酔いやすくなるんです。
排卵後は、ホルモンの作用でイライラや抑うつ感、やる気が起きないなど、精神的に不安定な症状を起こす月経前症候群になる人も少なくなく。抑うつ感を振り払おうと、ついつい普段よりお酒の量が増えてしまいがちなことも、悪酔いや二日酔いを助長する原因になります。できるだけ月経中の飲酒は控えめにしてください。
男女問わず、体調不良(睡眠不足・風邪)の時も、アルコールを代謝する力が弱くなっていますので、酔いやすく、二日酔いになりやすいので注意が必要です。ストレス解消のためにお酒を飲むという人も多いとは思いますが、そういった精神状態のときには深酒してしまいがち、そんなときこそ、適量で早めに切り上げてゆっくり寝る事が大切です。
Q7.長年お酒を飲んでると酒に強くなる?
Ans.限られた人だけホント!
お酒の強さは、体の中でアルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドを代謝する能力の高さ(活性型、低活性型、非活性型)によって決まります。
活性型の人は飲んでもすぐに赤くなることはなく、非活性型の人はほとんどお酒を飲めない。
低活性型の人は、お酒を飲んでいるうちに、だんだんと酒量を上げても酔いにくくなってくる。つまり、「トレーニングで強くなる」わけです。
飲酒を続けるうちに、肝臓でのアルコールの代謝速度が速くなっていくのが一つの理由ですうが、それに加えて、脳のアルコールに対する反応のしやすさが変化することも影響しているのです。つまり、脳の神経がアルコールに順応し、アルコールの酔いに対する耐性が上がるってくるようになるんです。
遺伝的な影響も大きく、活性型の人(顔が赤くならない)でも、すぐに酔ってしまう人がいるのに、赤ら顔なのに大量に飲んでもケロッとしている人がいるのはこの影響です。
Q8.牛乳を飲んでおくと酔わない?
Ans.ウソですぅ~
飲む前に牛乳を飲んでおくと、胃に膜ができてアルコールの吸収が抑えられるって話良く聞きますよね(^^;
これは間違いです。アルコールの分子はすごく小さく、牛乳で胃や腸に膜ができたとしてもアルコールはそのすき間を通過して吸収されてしまいます。牛乳の膜がアルコールの吸収を抑えるというより、アルコールの刺激で胃壁が荒れるのを和らげる効果があるんです。
牛乳にはタンパク質が多く含まれるため、アルコールの代謝を促す効果は期待できそうです。酔い防止ではなく、胃粘膜を保護する効果なら、牛乳と同様に乳製品のチーズなどをおツマミで頼むと良いと思います。